RUNだむ日記+plus!

還暦過ぎて腰も痛いので、よろよろ走ってます! RUNだむ日記【Returns!】もあります。

函館マラソンのこと・2

ゴールするとスタッフの方が北海道新幹線グリーンのスポーツタオルを肩にかけてくれる。ゴールしたことを家人に電話で伝えると「完走したんだ!」と喜んでくれた。記録証はその場ですぐに発行される。正式には5時間10分37秒、ネットタイムは5時間7分13秒。全体の2601位、部門で300位。たしか3500人くらいが参加したと聞いているので、後ろにはまだまだたくさん、関門不通過や積極的リタイアした方もいるはずだ。女性スタッフに写真を撮ってくれませんかと頼むと気持ちよく引きうけてくれた。昨日アップした記事のゴール後の写真はそのうちの一枚だ。競技場には、ぎりぎりで最終関門をくぐり抜けたランナーがぞくぞくと帰ってくる。ぼろぼろに疲れた兵士たちはホームに帰ってきたのだ。僕は手を叩きながらその健闘をたたえつつ、預けていた荷物を受けとり、そのまま歩いてホテルにもどったのだった。
 
家人は、義父が生前タウン誌を編集していた頃のスタッフお二人と話していた。Iさんは先日大腸がんの抗がん剤治療を施したばかりで、以前お会いしたときよりもすっきりとお痩せになっていた。なにしろ僕が5時間もかけてマラソンを走ったので、前後の時間を合わせると7時間ほどの時間があったのだ。ほかにも函館の友人たちもホテルを訪ねてきてくれたので、退屈はしなかったもようだ。
 
トイレの個室で着替えて汗を拭き、昼食抜きでまっすぐ大沼へ向かうことにした。
今夜の宿は、函館大沼プリンスホテルだ。案内されて4階のスーペリアツイン・マウンテンサイド客室に入ると、昨年リニューアルしたばかりという室内設備もさることながら、大きな窓からの雄大な景色にワクワクした。
眼下には池があり鯉が優雅に泳いでいるのが見える。正面は駒ヶ岳の勇壮な稜線がくっきりと……と言いたいところだが、着いたときには半分雲がかかっていた。しかし明朝には美しい姿を見せてくれることになる。
すぐに温泉へ向かう。ここからも駒ヶ岳は正面に望める。5時間超のマラソンと風雨に疲れたカラダをゆっくりと温泉で癒した。
そういえば風呂場を出るとき、部屋から履いてきたちょっといい感じのタオル地スリッパがなくなっていた。普通の客室スリッパと今回泊まった少しVIPな客室ではスリッパも違うのだった。ちゃんと番号付きのクリップで留めるスタイルの下駄箱だったのだが。せっかくの気持いいスリッパだったので、部屋に戻ってからフロントにわけを話して新しいのを用意してもらった。
 

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(部屋にはコーヒーマシンも)
 
夕食をつけると本格的なディナーになってしまい、いきなり高くなるから朝食付きプランにしてある。このへんが貧乏くさい。夕食はひさしぶりに「ケルン」でハンバーグを食べようと電話してみたが、1時間待ちと言われ断念した。予約は受けないのだ。じゃあ、たまに「ラッキーピエロ」でも、ということになり行ってみた。しかしここも混んでいる。つまり函館マラソン組も含め、函館競馬もあるし新幹線で道南観光組もいるだろうし、周辺飲食店はいつもよりさらに混んでいるというわけだ。しかたがないので、列に並びハンバーグなどを食べたが、ケルンのハンバーグを想定していた脳内は混乱し、ラッピの甘めの味では納得できないようだった。やはりケルンで1時間待てばよかったか。
 
ホテルにもどり、7時からは北海道コンサドーレ札幌vsザスパクサツ群馬のアウェー戦を持ち込んだPCでネット観戦した。1-0の勝利だったが缶ビール2本がひときわ旨かったのは言うまでもない。
 
翌日は朝風呂の露天に入った。うれしいことに駒ヶ岳はすっきりと姿を見せてくれた。するどい剣が峰から柔らかなな稜線まで、あますことなく初夏の艶姿を堪能した。細長い露天風呂の縁からは沼の水面が間近で、たくさんの鯉が泳いでいる。試しに湯を滴してみると、餌と勘違いした鯉が集まってきて口をパクパクする。ごめん。エサじゃない、ウソだよーんなどと言っていると、いずれ僕が鯉の餌にされかねない。やめとこう。
 

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駒ヶ岳くっきり&池のお掃除)
 
朝食ブッフェはパン食にした。敷地内にパン工房があるのでおいしいパンが食べられる。種類もたくさんある。山川牧場の牛乳は濃くておいしかった。
チェックアウトは12時なので部屋でゆっくりと過ごした。駐車場は家人が杖をついていたので、ホテルの方が至近にある場所を提供してくれていた。パン工房に寄ってみたが残念ながら商品は少なかった。先に出発した客がたくさん買っていったのだろう。
昨日とはうってかわり気持ちのよい空だ。そして往路と同じく、途中途中、休み休みしながら札幌へと向かったのだった。
 
帰宅する前に夕食を「和楽」ですませた。「函館で食べず札幌で寿司を食べるの巻」で、今回の旅はおしまいおしまい。