RUNだむ日記+plus!

還暦過ぎて腰も痛いので、よろよろ走ってます! RUNだむ日記【Returns!】もあります。

札沼線 温泉スタンプラリーラン

ぼくの会社では、今までお盆休みというものをちゃんと設定せずに、一人ひとりが休めるときに休むというスタンスでいたのだが、今年は会社として14日と15を休みとした。つまり11日の山の日からの5連休としたわけである。

昨日まで家の用事なども含めバタバタしていたのだけど、今日は完全フリー。

というわけで、ロング走をすることにした。昨夜までは、久しぶりに自宅から長沼温泉まで走ってバスで帰ってくる「ながぬま温泉ラン」にしようかなと思っていたが、気が変わり、先日北海道新聞の記事にあった「札沼線温泉スタンプラリー」のどこかに行こうと今朝決めた。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/124343

ただし、自宅からだと距離が長すぎるので、地下鉄栄町駅からのスタートとし、JR石狩金沢駅近くの「ふくろふ乃湯」をめざすことにした。

10時前の地下鉄に乗り、栄町駅から出発した。今回はグーグルマップのナビ機能を使い、石狩金沢駅までを入力し、なんと「徒歩」を選択。5時間15分かかるらしい。どんなコースを選択してくれるのかワクワクしながらのんびり走った。はじめは商業施設などもある道路を通っていたのだけど、案内どおりに真面目についていくと、だんだん住宅街にどんどん入っていき、小さな川の雑草ぼうぼうの堤防などを走ることに。どういう設定になっているのやら、とんでもないところを案内される。

 

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当別バイパスまで行くと、ようやくふつうに走れるようになった。ロイズあいの里公園店、この秋オープン予定の「道の駅とうべつ」工事現場などを横目にひたすら石狩金沢駅を目指す。

 

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天気予報は一日中くもりマークだったが、思いのほか天気は良い。24℃まで上がったようだ。風もほどほど。しかし熱中症にならぬよう水分補給に気をつけながら黙々と走った。ゆっくりだけど。

「開拓ふくろふ乃湯」は、食事することができないし、近くに店もない。ノルトエッセンというパン屋さんは少し離れたところにあるようだが、湯上りのビールぷはっ!には合わないなと思っていたので、数キロ前のコンビニで風呂後のおにぎりなどを購入し休憩もとった。

 

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もう少しだと思うと元気が出る。もうちょい、もうちょいと頑張った。踏切を渡って右に曲がり、少し行くと右手に石狩金沢駅、左手に入るとようやく「開拓ふくろふ乃湯」である。着いた。

ん?

 

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着いたんだけど準備中である。飲食店ならランチ営業と夜営業の間に店をクローズすることはあるかもしれないが、温泉や風呂屋では聞いたことがない。おかしいなと思いながら先に進むが、ひと気がまったくない。CLOSEとだけある。イヤな予感がしてくる。しかしたしか今朝見たフェイスブックには臨時休業とは書いてなかったはずなのに。

途方に暮れていると、車が一台やってきた。助手席から年配の女性が降りてきて様子をうかがっている。同じように困惑している様子だ。温泉はやってないということを確認し、声をかけあっているうちに、女性は近くの別の温泉に行くつもりになったようだ。ちょっと期待しつつ目を見ていると「あんたも行くかい?」と言ってくれるではないか。旅は道づれ世は情け? だけど、ぼくは汗まみれ。臭い。女性がいいよいいよと言ってくれたので、車に乗せてもらうことになった。人間やはり日頃から人に親切にしておくものだ。ありがたく乗せてもらうことにした。

 

運転していたのは30代と思われる男性で、女性の孫?のような方だ。汗臭いので助手席の隅に寄って小さくなり「汗臭くてスミマセン」と恐縮していたが、会話はしていた。30kmくらい走ってきたというと、やはりものすごく驚かれた。温泉はさらに遠くなるが「中小屋温泉」に行くことになった。3kmちょっとだ。そこも「札沼線温泉スタンプラリー」に参加している。4温泉全部に行けるかどうかは分からないけど、とりあえずは順序が入れ替わったということにしておく。しかしモンダイは帰りの足だ。温泉の受付で、まずはバスの有無を聞くと「ない」。JR駅は余裕をみて20分あれば歩いていけるという。時刻も確認すると大丈夫だ。安心してゆっくりと入浴できることになった。

 

中小屋温泉は100年以上の歴史がある老舗温泉とのこと。施設や設備は若干古いが、そういうもんだと思っていればモンダイない。キレイで今風の温泉がいいなら、そういうところに行けばいい。受付の女性ははじめはちょっとクールだったが、いろいろと話しているうちに、親切でフレンドリーな方だった。風呂上がりに缶ビールでのんびりしていると、帰りのJRの心配もしてくれ、スタンプラリーの台紙ももらった。車に乗せてくれたお二人が先に帰るときには、あらためてお礼を言った。本当に助かったんです。どうもありがとう。

 

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バッグに入れて5kmくらい走ったのでつぶれたおにぎり。

 

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受付の女性からいただいたスタンプラリーの台紙。うわ可愛い、子どもになった気分と言ったら、それをやってるのは大人だけですよとのこと。そりゃそうかも。

 

 

駅まではのんびりと歩いた。

駅舎は例によって車両を使用したもので、もちろん無人駅だった。列車を待っている間、地元の女性と札沼線廃線の話をした。鉄道の維持存続を訴えて活動をしている方のようで、ぼくも自身の考えを話した。もともと採算の取れない地方の国有鉄道を民間会社に置き換えてしまったことの無責任さを。

到着した列車はとうぜん一両のワンマンだ。運転士は親切だった。乗客は数人いた。ガタン、ゴトン、列車はゆっくりと札幌駅へ向かった。

 

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おまけ。本中小屋駅「旅のノート」から。誰だか分からないから、いいよね?

 

追記/開拓ふくろふ乃湯は、なんと月曜定休だった。スーパー銭湯などに行っていると、温泉は年中無休と脳に刷りこまれていたのだ。完全に情報取集不足だったわけだが、14、15の盆休みは営業してもいいのでは、などと不遜にも思ってしまったのだった。