RUNだむ日記+plus!

還暦過ぎて腰も痛いので、よろよろ走ってます! RUNだむ日記【Returns!】もあります。

今日もロング走 大福食べたか落としたか

「ごめん、先に謝っとく。走ってて落し物した」

家に帰るなり、カミさんに詫びた。何を落としたのかと聞かれ、スマホとか冗談を言おうと思ったが、ちょっと刺激が強いし、今は「iPhoneを探す」でどこにあるか分かっちゃうらしいので、正直に「大福」と答えた。今日は先週日曜日のロング走25kmにつづき、長いのを走るつもりでいたから、ドリンクだけではなく補給食として大福を用意してもらい、ウィンドブレーカの上着ポケットに入れたのである。

 

今日もR36を札幌ドームあたりから千歳方面へとひたすら走り、15km以上をめどに折り返すプランだった。東京マラソン(2/25)まであと35日だからといって、それに向けて緻密なトレーニング計画を立てているわけではないが、この時期に走りこんでおかないと、当日辛いのは自分だからちょっとは頑張るのだ。しかし昨年秋の金沢マラソンもそうだし、ここ数年の大会は毎度のように辛いから、まあそんなに頑張ってもなあと思わないでもないのだが。

 

走るのがキライではなく、むしろ好んで走っているから、大会でもできるだけラクに走りたいと思っているだけなのだ。

 

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話は戻る。大福である。

今日は気温がやや低いが天候はまずまずだったので、鼻歌まじりの気分で走っていたが、5kmくらい走ったところでふとポケットが軽いことに気づいた。探ると大福がない。入れておいたポケットは分かっているんだが人間は悲しい。全部のポケットを2回ずつまさぐった。が、ない。1分ほど歩道で呆然としたが取りに戻ることにした。どこに取りに戻ればいいのかは分からないんだけど。

 

走りながらどこかに大福が落ちてないか目を皿にした。この文章だけ読むと変だが、実際そうなのだから仕方ない。走っているうちに落としたか、それとも途中で股割りのような股関節のストレッチをしたあたりか。途中、交番があるけどまさかこんなに早く届いているはずもないだろうし、そもそも「大福が届いてませんかね?」と還暦をとおに過ぎた僕がお巡りさんに言えるわけがない。僕にも羞恥心はある。

 

けっきょく2km以上戻ったけれど見つからなかった。やむを得ない。諦めよう。僕はふたたび予定どおりに千歳方面へ足を進めたのだった。

 

大曲あたりを走っていると、野球のユニフォームを着た中学生くらいの男子が一人二人と僕を追い越していった。その際、ちゃんと「こんにちはっ!」と帽子さえ脱いで挨拶をして追い越していく。すこしするとまた一人。ちゃんと礼儀も監督とかコーチに教えられているのだなと感心し、こころもほっこりした。次にきた男子に、どこの中学?と聞くと、上野幌の中学生だがリトルシニアのチームらしい。その後も何人かが、僕を追い越していった。僕が遅すぎるというのもあるが、中学生はしっかりと速かった。しばらくするとどこかで折り返してきたのだろう、今度はすれ違ったのだが同じようにまたみんな挨拶をしていく。おじさんは、頑張れよっと声をかけて激励して見送ったのだった。

 

先週よりも最低でも5km程度は多く走りたかったので、4時間走が最低である。途中、大福問題で余計なランもあったが、この辺で戻ると32km超というあたりで引き返した。

 

さて、帰ったらカミさんに大福のことをなんて言おう。黙っていてもいいが、なにしろ僕はこんなブログをやっているものだから、「大福落とした!」とかネタがあると書きやすい。書きたい。しかしこの「RUNだむ日記 Plus!」はカミさんもたまーに読んでいるものだからいずれバレる。経験上バレると面倒だ。

 

ブログに書くのは我慢して、墓場までこの出来事は持って行くという手もあるけれど、きっとその前に僕はこのことを忘れてしまうだろう。昨日の夕飯もろくに憶えてないのだから。もし自分の臨終のときに間違って記憶が蘇ったとしても「すまん、実はあのとき君からもらった大福は落としてしまったんだ。ごめん」と告白するくらいなら、すぐに謝ったほうがいいか、となったのだった。

 

そこで冒頭に戻る。

「ごめん、先に謝っとく。走ってて落し物した」。

なので、めでたく僕はことの顛末をブログにアップしている次第なのである。走った距離は32.4kmだった。

 

大福はきっとカラスのごちそうになったに違いない。冬場はカラスの食物も近ごろ乏しいだろうから、家族で分け合っていてくれると落とした僕もうれしいのだが。