RUNだむ日記+plus!

還暦過ぎて腰も痛いので、よろよろ走ってます! RUNだむ日記【Returns!】もあります。

ルヴァンカップ決勝とゴッホ展と旅のラン品川 その1

僕の趣味は走ることと本を読むことである。

あとは仕事をしている。寝ること食べること、ぼーっとしていることは別にして。
スポーツ観戦も数に入れていいが、ここ数年はサッカー中心だ。それも北海道コンサドーレ札幌の応援である。もともと地元にそのプロサッカーチームが誕生してから気にかけていたし、我が家の近くに練習場があったので、デリー・バルデスウーゴ・マラドーナも間近に見ていた。今はもう結婚もしている次男が就学前に一緒の写真を撮ってもらったこともある。この数年はシーズンシートを買っているので、ホームゲームはほぼ会場に足を運んでいる。しかしゴール裏での応援はしないし、アウエーの試合も行かないので、まあ緩いサポーターと言っていいのだろう。


その僕が初めてサッカー観戦で「遠征」することになった。マラソンでの遠征はたまにあるがコンサでは初である。数年前の天皇杯で勝ち進んだときに、もしかして決勝に行ったら元旦の決勝戦には国立にいくぞっと思ったものの負けてしまったことはあったが。
昨年はACLを逃したがJ1リーグ戦4位の快挙を成し遂げ、名将ペドロビッチことミシャが監督になって2年目の今季はルヴァン・カップの決勝に駒を進めたのである。ガンバ大阪との準決勝でホーム&アウエーの激戦を制したのだ。札幌ドームでその瞬間を見届けたとき僕は、決勝戦がおこなわれる埼玉スタジアムへ行こうと決めたのである。
ガチサポーターの思考として、個々の条件が許される限り埼スタ参戦以外の選択肢はないほどの大事件である。なにしろ、この緩いサポーターの僕でさえ即座に行こうと思ったのだから。だが、観戦チケットや航空券などを手配しなければならない。コレがけっこう大変だった。いちいち書かないけど、思うことはみな同じだったのである。決勝戦の前にサポーターのチケット争奪戦?になったのである。
けっきょく決勝当日の飛行機は取れず前日入りになった。ということは金曜日の仕事を休まねばならない。バレないように前倒しと先送りのスケジュールを組んだのは言うまでもない。

 

www.jleague.jp


金曜日(10/26)の関東地方が大雨の予報だったのは数日前から分かっていた。
千葉県など被害の出ている地域もあり申し訳ない気持ちもあったが、上野はそこまではひどくなくて大雨だけが降っていた。
せっかく予定外の休みを一日確保したので、上野の森美術館の「ゴッホ展」を観ることにしていた。ふだんは借りることのない音声案内を利用したのは、「いだてん」のりくちゃんこと杉咲花さんが案内してくれるからだった。優しい声に浮かれて、帰りにはファイルや絵はがきのほか、絵本「ぼくはビンセント・ファン・ゴッホ」まで買ってしまったじゃないか。

  

f:id:navi1954:20191027161452j:plain f:id:navi1954:20191027161701j:plain


 初期の作品があり、オランダのハーグ派や影響を受けたパリ印象派の作品などもあり、ゴッホも画風の変遷を経るのだが、やはり炎の画家ゴッホは、晩年の「糸杉」や「麦畑」の力強さが群を抜いていた。さらに僕の趣味で言えば、精神的に悪化して入所していたときに描いた「サン・レミ療養院の庭」も良かった。とても病んでいる人の作品とは思えない。泣きそうになるくらい艶々とした素晴らしさである。

 

f:id:navi1954:20191027161535j:plain f:id:navi1954:20191027161608j:plain


美術館を出てもまだ大雨だったし、お腹も空いたので遅いランチにする。大雨だから美術館至近のイタリアン・レストラン(Le quattro stagioni)でワインとパスタ。雨がなかなか止まないのでコーヒーの後もまたワイン。もうひとつ美術館か博物館に行こうと思っていたが、あまりに雨が激しいし、移動による雨びたしで靴が濡れることを考えると断念せざるを得なかった。なにしろ旅のラン前提のランニングシューズである。

しかしこの大雨によって関東や東北では被害も出ているのだ。この程度のことで不満を言ってはいけないのはもちろんである。

そうこうして遠征の初日は、仕事が終わった長男と大森で合流し、夕食をとってから南大井の彼の部屋に泊まったのだった。

(続く予定なんだが)