K・A・R・E・I・な臭い
ここのところ毎日蒸し暑く、窓から風を通したり、扇風機や団扇をパタパタしている我家である。気温そのものはそうでもないが、とにかく湿度が高い日々がつづいている。
そんな中、昨日も午前中に21km走ってきた。帰宅直後は滝汗だ。ウェアを脱ぐと、家人が鼻を曲げて悲鳴をあげた。「今までで一番臭い!」
なにごとも一番が良い わけではない。
ランニング時の汗に関しては、とくにここ一、二年は走りながら自分でも臭いに気づく(!)ことがあるくらいだから、家人はともかく(?)他人に与える悪臭はいかばかりかと、時と場合によってはたいへん恐縮する。だから信号待ちでも人とはできるだけ離れ、アイスの購入などコンビニでも小さくなって(何の意味がある?)いる。
僕の汗かきは更年期以降、還暦を過ぎてますますパワーアップしているようだ。
ネットでそのへんの事柄を検索してみると、いろいろと原因や対策などの記事はあるが、つまるところ決定的な予防法などなさそうだ。要は加齢によるものだから、ある程度は仕方がないではないか。 と開き直る。
食事で改善なんてのもあるが、酒・たばこ・コーヒーなどをやらなくても臭くなる人はいるし、揚物や肉は食べ過ぎないようにとか、野菜を多く摂ると良いといっても、それでしっかり改善されたとは聞いたことがない。そもそも食事内容を極端にあれこれ制限するというのは僕の生き方に反する。 と開き直る。
ストレスや疲れは貯めこまないとか、シャワーじゃなく風呂に浸かって汗腺を開くようにとか、消臭成分を含む石鹸を使用するとかも聞くが、効果のほどはどうなのだろう。 と開き直る。
調べていて分かったことがある。
古いウェアは臭いが染み込んでしまっていること。とくにドライ系のウェアは、毛細管現象を利用して汗をすぐに吸いあげ、水分を飛ばすように設計されているので、繊維の中に汗の内容物が残りやすいのである。なので、洗濯時には酸素系のワイドハイターなどを使うと良いらしい。
しかし、家人に聞いてみるとそれはちゃんと使っていると言っていた。つまり、やはり、僕の汗の臭いはただ単に加齢によるものなのだろう。とくに走ったあとの汗の臭いは最悪だ。
ところが。
今日、仕事から帰宅して家人に至近距離で汗の臭いをくんくんと嗅いでもらうと、臭くないというではないか。ちなみに家人は戌年(いぬどし)生まれである。夕方の湿度は90%を超えていた。じとじとっと汗びっしょりだったにも関わらずだ。つまり、ふだんの汗はさほど臭くはないらしいのだ。
運動時の汗の臭いがクサイのである。(だから救われるということではないが)
そのことを自覚して生きていこうと、つよく思う今日この頃なのであった。
2016 hakodate