曲がる、折りかえす、のぼるくだる。函館マラソン2017
まったく緊張感なくぐっすり寝てしまい、カミさんに起こされて6時に目が覚めた。ふだん、そんなことはほぼないので自分で驚いた。
そのせいで7時出発予定が8時すぎになってしまった。急ぎ旅ではないので別にかまわないんだけれど。例によって高速道路は使わず、中山峠経由で函館へ向かう。峠と洞爺の道の駅と落部のセブンなどで、休んだり腰をさすったりしながら、函館には1時くらいに着いた。
昼食は五稜郭近くにある和食の代志川。カニクリームコロッケ定食。なかは文字どおり、とろっとろでクリーミーなコロッケだ。黒蜜白玉も、甘いもの好きではない僕も美味しく食べられる絶品デザート。紅茶と中国茶のスペシャルティーとの相性もよろしく、満足のごちそうさま!である。
千代台競技場に参加賞をうけとりに行き、函館山の中腹にある墓地で義父母のお参り。いつもながら船の浮かぶ函館湾はキラキラと美しい。
今日の宿泊は、函館でとれなかったので、北斗市にある「秋田屋」。東前温泉しんわの湯に併設されているホテルだ。
函館出身のカミさんは、高校時代の友人が迎えにきて、部屋に落ち着くまもなく出かけて行った。数人が集まりミニ同窓会なのだ。
残された僕はゆっくりと温泉に浸かり、運転の疲れを癒した。11種類のお風呂と複数のサウナのある、しんわの湯はスーパー銭湯のように大きい。
夕食はおひとりさまだ。昼間の試合でコンサドーレは清水エスパルスに勝っていたし、サッポロ黒ラベル樽生のジョッキを注文し、明日の完走も祈って一人で乾杯した。
部屋に戻って明日のウェアにゼッケンをつけた。僕には珍しくとても地味なグレーのウェアだ。ただし機能性はいい。ねずみみたいな色合いだけど。
あとはいい夢を見て寝るだけだ。
翌日は朝風呂のあと和朝食。ゆっくりとしている分けにはいかないので、速やかに宿を出発した。カミさんが松葉杖なので函館競馬場の駐車場は入り口に近い障害者スペースに停められた。競馬好きの友人と合流し、僕が走り終えるまでそこで過ごすというわけだ。
僕は市電で千代台競技場に移動。数人のラン友に会う。着替えは、昨夜のうちにゼッケンはつけておいたのでTシャツを着替えるだけ……のはずだったが、おニューのランウェアのハーフパンツはインナー付だったことに気づいた。宿でサポーターパンツを履いてきてしまったので、重ねると非常に具合がよろしくない。しかたがない、公共の場ではあるが時間もないことだし、ウィンドジャケットを腰に巻き、ベンチの近くでスースーしながらこそこそと着替えたのであった。
荷物預けを済ませ所定のスタート場所に並ぶ。まもなくハーフがスタートし、10分後にはフルもスタートした。
持ちタイム順に並んでいるので、スタートラインを跨ぐまでに時間がかかる。2分以上かかった。函館フルのコースじたい、曲がり角・折り返し数が多く、のぼりくだりが激しいので記録は出しにくい。港町なので海風もあるし、加えて当日は蒸し暑さもあった。もちろん僕も記録なんか狙っていたわけではない。ただ春からはまあまあのトレーニングはできていたので、昨年よりは少しはいいタイムを出せるだろうとは考えていた。
1kmごとのラップを振り返ってみると、6分台を維持できたのは24kmまでだった。25kmあたりではヨタヨタ走っていた僕を見かねて隣のランナーがスポーツドリンクを飲みますか?と差し出してくれた。それは飲みかけのものだったので一瞬躊躇したが、好意を無下にするのもアレかなと思い、礼を言って一口飲んだ。彼は満足したように先に走っていった。僕より年上に見えたけど。
その後は7~8分台が続き、後半のアップダウンが始まると9分台も混じり始める。特にエイドは時間がかかる。食べたり飲んだり歩いたりなので時計がすすむ。さらに跨線橋、ともえ大橋とランナー泣かせの苦難のロードがつづくのである。じっさい、今年は歩かずに行こうと思っていたのにダメだった。やっぱり歩きが入ってしまった。橋を歩いているときは、来年はもうやめようと考えていた。少なくともこのコースは今の僕には辛すぎる。来年は走るにしてもハーフがいいかと考えながら歩いたりもしていた。
のぼりくだりが終わった最後の残り2kmはなんとか7分台に戻したが、ゴールは5時間をすこし超えてしまった。しかし、ま、スタートのロスタイムがあるから、ネットでは4時間59分だった。想定していたタイムよりもすこし遅かったが、ダメージも少なく無事にゴールできたのはよかったなと思う。
千代台競技場の前から競馬場までシャトルバスが出ていたのでそれに乗った。その前に出たバスにはたくさん乗客がいたようだが、僕が乗ったバスは4人しか乗っていなかった。
カミさんと友人とに合流して、パドックが見える特等席に座った。直前までそこに座っていた客が帰った席にはスポーツ新聞があり、ちょうどこれから走るメインレースの出馬表が開いていた。馬券を買うつもりは全くなかったのだが、それを見ているうちに一番人気のルメールの騎乗するサトノアレスはきそうだったし、アングライフェンの岩田も3着内率は高いのでワイド馬券を買ったら当たった。1分くらいしか検討してないんだけど。オッズが1.8だったので1,000円買って、1,800円になった。めでたい。
2泊目は湯の川のホテル万惣。昨年建て替えたばかりなので老舗だけどキレイなホテルだ。ツインベッドに畳のスペースがあり、ベランダもついている。8月の港まつりのときならそこから花火も見えるはずだ。夕食バイキングは生寿司や刺身、カニ、天ぷらなどなど食べきれないほどの種類がある。クラシックの瓶ビールを頼んでしまったのでそんなにたくさんは食べれなかったのがちょっと残念。部屋に戻って、コンビニで買っておいたウィスキーでハイボールを飲もうと思っていたが、疲れと眠気で我慢できず、ほどなくベッドにはいり寝てしまった。
翌日は朝風呂に入ったあと朝食。昨夜に劣らず、海鮮丼や三平汁、海の幸バーベキューに加え、トマトデニッシュ、フレンチトースト、フルーツデザートなど節操なく食べた。
札幌に向け帰る途中、仕事がらみのリサーチで黒松内に寄った。札幌市内にはいり、びっくりドンキーで夕食を済ませる。帰宅したのは7時だった。荷物を片付けるともうぐったり。しかーし、明日からは仕事がびっしり忙しいので、なんとかかんとか今日のうちにブログをアップした。
ちかれた。