旅のラン/福島町
もう9日前のことで今更と思わないでもないが、ま、記録なので6月20日の旅のランをアップしておくことにした。
千代の山、千代の富士と二横綱の生まれた町なのだ。今回はここで仕事があり一泊した。例によって、スキあらば出張ついでに走るのは僕の使命である。今回は二日目の早朝に走ることができた。
例によって、とくにコースを決めて宿を出たわけではないので、まず向かったのは青函トンネル記念館だ。といっても早朝だから、もちろん館内を観ることはできない。しかし敷地内には、海峡の海底調査に活躍した北大水産学部の潜水艇くろしおやトンネル掘削の大型機器などが展示されていた。目の前のバス停もトンネル仕様?である。
マチのほうに戻って横綱記念館に行ってみる。正面入り口横には、両横綱の土俵入りの像が向かい合っていた。外階段には序の口から横綱までの説明や両横綱の出世ストーリーがパネルに記されている。青函トンネル記念館もここも、昼にはまた来て、ちゃんと中を見学するんだけどね。どちらも体験できる展示もあり充実した施設だ。
そのあとは町なかを南へ、港方面へと少し真面目に走った。獲れたてのイカを朝一で販売する車が超々スローで道路を走っている。僕よりも遅いスピードで。
「イカ、イカ・・・イカ、イカ・・・」とスピーカーで繰り返していた。信頼できるスジから聞いたところによると、昔は「イガイガ〜、イガ〜」とはっきり訛っていたという。しかしその販売車が実際に販売するところに遭遇したので話を聞いてみると、売っている方も買っている方もしっかり訛っていたのでホッとしたのだった。
国道228号を2kmほど走ったあたりで漁港に入り、朝日を眺めながら戻ることにした。海沿いで海抜が低く裏山がある地域にはよくある津波時の避難階段がところどころにたくさんある。それを使う機会がないに越したことはないなあとは思う。
まっすぐ宿に戻るよりももう少しだけ走りたかったので、福島川にかかる横綱橋と呼ばれる橋を渡ってから折り返した。千代の富士の手形などをモチーフにしたデザインの橋だ。
けっきょく例によってたったの4キロちょっと程度の旅のランではあったが、散歩みたいなもんだから良いのである。